◇禁断恋愛◆
第四章
「なぁ、聖夜。お前好きな子いるだろ?」


教室で、光が急にそう聞いてきた


なんで・・・急にそんな事・・・・・・・・


「・・・いないけど?なんで?」


俺はバレないように、動揺を隠してそう言った


珍しく、光の顔が真剣だった


「・・嘘つけ。見てたらわかるんだよ!」


見てたらわかる?


俺は、今まで誰にも、誰にもバレないように


心の奥で日菜を想ってたのに


「・・・・俺、本当にいないよ」


「そっか・・・ならいい」


光はそう言った


でも、光はきっと気付いてる


何もかもその目に見透かされてるようで・・・


怖かった


もう、何もかも知ってるんだって顔してるから・・・
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