◇禁断恋愛◆
「ただいまぁー」


『あ、お母さん帰ってきた・・・離れなきゃだね・・・』


寂しそうに日菜はそう言うとソファに座った


俺は、そのまま立ったまま、テレビを見てるふりをした


「あ、聖夜も日菜も帰ってたの?珍しいわね」


そう言って買い物袋をテーブルに置く


母さんは、ちらっとテレビを見てから俺に言った


「聖夜、なんで立ったまま見てるの?座れば?」


「あぁ・・・今帰ったとこだから」


少し・・・・嘘をついた


だけど、こんなの嘘にならないくらいで


「二人とも、恋人とか出来た?好きな人は?聖夜と日菜はそういうの昔から全然興味ないのよね」


『えっ?い、いないよ・・・』


日菜は戸惑いながらもそう言った


「聖夜は?好きな子もいないのー?」


「・・・いないよ、そんなの」


そう言って嘘をついた

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