◇禁断恋愛◆
家に帰ると、日菜の靴がある


・・・・帰ってるんだ


リビングにいるのかな?


リビングのドアを開けると、そこには日菜がソファにもたれて眠っていた


寝てるんだ・・・よかった


少し日菜の寝顔を見つめると・・・・


目の周りが少し赤くなってる


泣いてたんだろうな・・・・・


ごめんな、こんなになるまで・・・・・・・


日菜が起きないように髪にそっと触れた


『・・・ん・・・・っ・・・・』


日菜が小さい声で寝言のようなことを言う


起きて・・・ないよな?


『ん・・・・聖夜ぁ・・・・』


・・・!!なんで・・・・夢の中?


俺の夢かな・・・・


『な・・んで・・・・?・・・せ・・いや・・』


そう、途切れ途切れに言うと・・・


日菜の頬を涙が伝った


閉じられた瞳からは涙が流れていた


あぁ・・・なんで・・・・・・


夢の中まで・・・こんな泣かせて


何度謝ったって足りない


好きだよ・・・・こんなに好きなのに・・・・・・・・・


日菜にも聞こえないような声で日菜に言う


誰にも聞こえてなかったら・・・いいよね?


許されなくても・・・許されなくても・・・神様


せめて・・・・・これだけは言わせて


俺の想いそのまま君に・・・


「・・・・・・・・愛してる」

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