◇禁断恋愛◆
傘なしで、俺は家に向かった


初雪かぁ・・・・結構きれいだな・・・・


地面にはうっすらと雪がつもりかけていた


でも、自分で踏めば、溶けてしまうくらいで


公園を過ぎて、俺の家が見えた


あれ・・・?門の前に誰かいる?


誰かがうずくまるようになって傘もささないでいる


・・・まさか・・・・・・・・・・


「日菜!?」


『せ、聖夜・・・っ!』


そこにいたのはやっぱり日菜で、ゆっくり顔を上げた


「何で、中に入らないでこんなとこにいるの?」


『鍵、忘れちゃって・・・傘ないし、聖夜ここで待ってるしかないなって。ドジだよね、私・・』


鍵・・・忘れた???


そんな風に弱々しいような姿でいないで


抱きしめたくなるから


悲しそうな目をしないで


俺まで辛くなるから・・・・・・・・・・・・

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