◇禁断恋愛◆
「早く入って・・・鍵、開けるから」


俺は、日菜の髪の毛や服についてる雪をはらいながらそう言った


『う、うん・・・ごめんね』


俺はすぐに鍵を開けて、日菜を家の中に入れた


こんな日に鍵忘れるなんてな・・・・・


・・・日菜らしいけど


リビングに入っても日菜は立ったまま少し震えてる


「・・・風呂、行ってくれば?」


俺は、短くそう言った


『ぁ、うんっ・・』


日菜は、そう言ってリビングを出て行った


なんで、学校にいる時に言わないんだよ・・・


ケータイにも電話すればいいのに


さっきだって・・・一人で震えてないで


もっと甘えてほしいのに・・・・・・・・・・なんて


有り得ないってわかってるよ


もう、日菜は俺の傍に来ないから
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