◇禁断恋愛◆
風呂から、日菜が上がってきて、リビングに入って来た


俺はリビングで別に面白くもないテレビを見ていた


「あ・・・上がった?」


『ぅ、うん!ごめんね、なんか心配かけて・・・』


「・・・・・別に」



出来るだけ・・・出来るだけ冷たくそう言う


本当は・・・・心配でしょうがないのに


今はもう素直にそんな風に言えない


でも・・・好きで好きで・・・・・・


大事でしょうがないんだ


「あ、日菜。今度忘れた時は学校で言って?今日みたいなの嫌だろ」


『ぁ、うんっわかった』


用件だけの会話とぎこちない空気


日菜は居心地悪いかもしれない


でも俺は・・・日菜がいる空間はいくらぎこちなくたって


嫌なんかじゃない


傍にいれればそれでいい
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