◇禁断恋愛◆
『うん・・そうだね・・・私もこの15年間聖夜の傍にいれたって・・私だけだもんね・・』


そう言っても、辛そうに日菜は笑う


俺は誰よりも・・・何よりも傍にいたい


でも、日菜は・・・・・・・・・・


日菜の目は不安でいっぱいで


その目は俺に不安を消して・・・と言ってるようで


傍に居て不安を消して、と・・・


だけど・・・もう居られない


会える時は学校しかなくて


学校でなんて、見てるだけしか出来ないのに・・・


『ゎ、私・・・だいじょうぶだよっ。学校で・・会えるもん・・・っ・・』


そういいながら涙を拭っている


拭っても拭ってもおかしいくらい流れる涙


「じゃあ、さ・・・寂しかったら言って?会いに・・・いくから」


自分でも照れくさいような言葉を普通に言う


だって・・・本当に


日菜が寂しい時は傍にいてやりたいから


不安を作るのが俺でも


不安を消してやるのは俺でありたいから・・・・・
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