あの男は私に嘘をつく
ピンポーンッ






こんな朝早くから…誰……???




私はハッとして目が覚めた。もしかしたら……。
勢いよくドアを開けると……。









「おはよ。」






「は……、な、なんだぁ。」






「誰と間違えたの??」







「い、いや…。て、誰でもいいじゃんっ!!!」







いたのは工藤だった。私はてっきり………。
てか、なんでこいつ、ここに!!??
なんでウチを……、島林か。余計なことしてっ!!!今日はサボるつもりだったのに。







「サボるつもりだったでしょ???」





「えっ、は、いや、そんなことないけどっ!!!」





昨日のことを思い出して俯いてしまう。





こいつといると、自分の感情、すべてコントロールされて……、なんか嫌だ。






「それより、着替えてきたら??まさか、その格好で学校行くの??」






「わっ、い、行くわけないでしょ!!??この変態教師っ!!!!」







私の姿は、なんと上も下もスウェット。いかにも、地元のヤンキーな格好だった。
変態教師って言われたら、フツーヘコむでしょ。なんであんなに余裕なの??
本当…訳分かんない。
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