あの男は私に嘘をつく
はぁ…、脩二のアホ……。みんなは、いつものことか、てカンジだけど…。工藤は見るのたぶん初めてだよ…ね???絶対彼氏とか思ってる…。違うし…、もぉ~っ!!!



「なんなのよっ!!!!もぉっ!!!!」




ハッ




「橋本~、先生のほうが、なんなの、だぞ~。」




周りの爆笑に私は恥ずかしくなり、席についた。



「寝ぼけたのか??寝ぼすけ恭子~。」



「うっさい!!お前がすべて悪いのに~!!!」



私は冷やかしてきた脩二の胸ぐらを掴んでガクガク揺らした。



「きょ、きょう、ちょ、い、痛っ、はなっ!!!」


思う存分、少しイライラを解消できた私は脩二を離して、おとなしく席につき直した。







脩二にイライラぶつけても、解決しないし…。こーゆーとこが、先生にとって、子供…なのかな???はぁ…、彼氏なんかじゃないのに…。なんて言えば、誤解とけるかなぁ。



「恭子、今日イライラしてんじゃん??どうかしたの??」



「ん~、いろいろね……。脩二のせいでメンドイことになってさ。」



「なるほど、ただ脩二にあたってたわけじゃないんだ。」



「私だって脩二に構ってるほど、暇じゃないもん。」




美香子が後ろを向いて話しかけてきた。私のとなりの脩二の頭をポカッと叩きながら、私のことを気にかけてくれた。でも、事実、なんでもがどうでもいいの。それより…、先生の誤解だよぉ……。
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