あの男は私に嘘をつく
がらっ







「恭子っ、おっそいよっ!!!寝坊??」







「まぁね~。」






「よくサボんなかったじゃん。」







美香子のニヤついた顔を見ると、サボらなかった理由はお見通しらしい。あえて言うこともないと思って、そこ言葉へ返事は返さず、意味ありげな笑みで返してやった。






「おまっ、バカだろっ!!??なんで昼メシのときに来ないわけ!!??あと1時間受けて昼食うとか意味わかんねぇ!!!」







「てめぇがバカってゆーなよっ!!!大バカ脩二っ!!!」






さっと身構えた脩二は、いつものパンチが飛んでこないことに驚いた様子だった。そりゃ当然、今はできない………。







「きゃああぁぁぁ、大地せんせぇ、この時間終わったら、私たちとお昼食べませぇん??」






4時間目は数学で、ちょうど今、先生が来たからだった……。それにしても、先生のとり巻きは日に日に増すばかりで、それが私を最近イライラさせた。
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