あの男は私に嘘をつく
「そ、それってさぁ……、あの群れてた子たち??」








「え??」










「ほらっ、いつも先生の回りにいるじゃん。キャピキャピしたカンジの……。」









先生は黙っていた。













ほらね、やっぱりそうか……。











心がチクチクして、つい意地悪な顔をしてしまう。こんなの先生に見られたくないから、俯いた。








「ぷぎゃっ!!!!」










その時、先生が私の鼻をつまんだ。びっくりして変な声が出て、恥ずかしさに顔が真っ赤になった。










「数学の時間、あれ、妬いたんだろ??」












「はぁ!!??」












「今も…な??」











「妬いてないからっ。てか、別に私たちそんな関係じゃ………。」










ついどもってしまう。ここから先は言いたくない。先生に答えてほしいから……。
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