あの男は私に嘘をつく
「でも、想うだけ想わせてよ。」











「俺は絶対恭子を幸せにする。いつまでも…、待ってるから。」












鼻をずっ、と言わせ、修二は私から離れて帰っていった。











「修二っ……!!!!」










「あ、学校ではフツーでな??」








笑ってそう言い、修二は帰っていく。街灯が修二を照らし、私の心を締め付ける。












ごめんね、修二……。













私は先生に、













こんなにも心を奪われてる。












一分でも、一秒でも……、












私は先生のことだけを考えていたいの……。













本当にごめん………。














私の頬を涙がつたい、床に落ちた。
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