【危険なイケメン男の甘甘話】極道の組長が恋したのは敵の毒舌組長だった。
隣町は、あたしが住んでいた場所よりもかなり賑わっている。



何故なら、車が通る場所にバナナなんて仕掛けられている。


しかも、その仕掛けた子供らしき子は怖い人にビンタされているじゃないか。



そんな光景が、車の中から見える。
変わった街なんだとは思う。



これが、隣町を仕切っている千歳組の組長の躾なんだろう。


多分……



悪いことをしたら、最近の大人は甘やかせてばかりだから、代わりに組員が、躾をしているんだろう。



厳しいから、この街の子供は恐ろしく良い子ばかりになるって噂だった。



あたしも実は、昔殴られたことがあった。だけど、反抗期真っ白だったあたしは、ムカついてけん玉を投げつけてやったんだ。



そしたら、組員のサングラスがパリンって割れて、あたしが弁償するまで千歳組から出してもらえなかったって事もある。




< 12 / 38 >

この作品をシェア

pagetop