【危険なイケメン男の甘甘話】極道の組長が恋したのは敵の毒舌組長だった。
利人に車で、あたしは送ってもらっていた。



利人は、車に乗りながら鼻歌を歌っている。
きっと、あたしが屋敷から居なくなって精々するとか思ってるんだろう。



「ね?」



「なんです?」



ハンドルを握りながら利人が言う。



「今回の賭けって誰とした?」



「誰って、組長ですよ?千歳組の組長と」



そう言いながら、利人は良かったですね?と言った。



「え?」



「千歳組の組長直々に菫を借りたいって言ってん来たんですよ?」



え?!!嘘だって!!



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