幸福壮の変人たち(仮)
「な、なにするんですか!!」
王子はまたも爽やかに笑うと柔らかな手つきで私の髪を撫でた。
「本当にかわいい…」
優しげな眼差しで見つめられ、私の心拍数はバクバクと一気に上昇した。
格好はともかく、王子は本当に綺麗な顔をしているから……
私が、王子の態度にオロオロしていると、王子は笑って、言った。
「理乃ちゃんは、ポチにそっくりなんだよ」
「………は?」
……ポチ?
ポチってアレですか? 犬?