幸福壮の変人たち(仮)
「僕、昔に蛇を飼っていたんだ!
その蛇をね、“ポチ”って呼んでいたんだけど、僕にとても懐いていてね
理乃ちゃんはポチのする仕草とそっくりで、とても可愛いんだ!!」
キラキラと子供のように瞳を輝かせ、熱弁する王子。
口をあんぐり開けて、状況を飲み込もうとする私。
「………へび?」
それって、誉められているんですか?
貶されているんですか?
私は、「ははっ…」と笑うと、王子から鍵を受け取り、部屋に行くことにした。
王子は話したりないようで、名残惜しそうにしていたが、そんなのは無視してやった。
管理人は、何か変わった人だったけど、隣人さんは普通の人でありますように…
と、強く願ったのは言うまでもない……