【詩集】PM4:39
指定席
君が居場所を探して涙する夜
…そんなのいらない!
君の涙なんか俺が拭うし
君の痛みなんか
すぐに取っ捕まえて
俺から君への愛の唄を
聞かせてあげる
哀しみなんか速攻消滅!
それを見た君は
いつもみたいに優しく微笑んで
ねぇ、
俺の腕の中へおいでよ
君専用指定席
愛情も一緒にいかが?
…なんて、聞くだけ
無条件に無限大の気持ち
サービス満点
君限定、ね
返事はいらないさ
そこに君がいるだけで良い
俺の声を聴いて
俺の音を感じて
俺の手を想って
時々俺のささやかな悪戯
それすら愛して
今日も俺の指先は愛を唄う
【俺の中のミリオンセラー!】
「いてーッ!」
「…どうしたの!?大丈夫!?」
「弦で指切った…血が濁流の様」
「ば、絆創膏っ」
「……なんちゃってー」
「…な……ばかっ!最低!」
「ごめんごめん。
ぎゅってしたげるからおいで、ね?」
すぐ調子に乗る元気っ子彼氏。振り回される愛され彼女…でも彼氏の膝は絶対譲んない。
彼氏はちょっとSっ気入ってる。彼氏曰く、「好きなコほどいじめたくなっちゃう」――……
小学生か!