【詩集】PM4:39

幼馴染



あんたが好きなのに
何度も思うのに

あんたが嫌いなのに
何とも思わなかったのに


もう我慢できないのに
幼馴染じゃ足りないのに


「愛してます」とか
「好きだよ」とか

そんな言葉じゃないのに




こんなに近いのに
こんなに遠くて




あぁ
ぴったり合う君とあたし
二人のタイミングが煩わしくて






言ったって君は笑うでしょ
好きなの 好きなんだよ

今頃気付いたのかよ、
っていつもみたいに笑ってよ




…あぁ、それすらもう





【身体の一部、だから】





「俺、付き合うんだ」
「…よかったね!末永く大事にし なよ?アンタ、バカなんだし」
「バカはどっちだよ」
「え…」
「へらへら笑ってんなよ!どんだ け一緒にいると思ってんだ!」
「…な、何よいきなりっ!バカじ ゃないの!?早く彼女んとこ行 っちゃえ!」





幼馴染すれ違い。
お隣さんとかだといい。男子はずっと女子が好きだったのに、鈍感女子は気付かない。男子はずっと想ってた。
鈍感女子が鈍感すぎるからダメなんだ、けどそーゆーとこが好きだった……のに。
[身体の一部だから「ラブ」にはならない]んじゃなくて、[失ったときに身体の一部が削げ落ちた様な痛み]を感じる…それにやっと気付いた女子。



時すでに遅し……ほんとに?
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