Dear;You
大河・・・・あ・・・あいつに・・・聞いてみようかな・・・

さっき電話したばっかりだけど・・・///
また、してみよう。


もう寝てるかな・・・
まあ、いっか♪



・・・よしっっ


「・・・・・ッあ・・もしもーし大河あ」

「・・・ん?・・さあやぁ〜」

眠そうだなこいつ。
さてはもう寝てたか・・・

「起こしちゃってたらごめんっ・・・・ちょっと聞きたいことがあってさあ」


「なにー?・・・ぁ〜眠ぃ」


「あのね、・・・進路のこと・・・!なんだけど」


「あっ・・もしかして紗絢・・・同じ高校に・・・・」


「まだ気がはやいっての♪」

「ぅえ〜・・期待させんなって」

「・・・・大河は、・・・大河はどこ考えてんの・・・かなあ〜って、知りたくて。」


「・・・え?俺・・?だからまだ決まってねえんだって」

「あ・・これから決める、ってことー?」


「・・・・紗絢はどこを考えてんの?」


「迷い中なんだよね・・・」

「・・・じゃあ、・・星春高校はどう・・・?」


「星春高校・・・・」


星春高校、ここにはあたしのやりたい事がある。

・・・いまの成績、
・・・ぎりぎりだ。


「・・紗絢?・・俺と一緒に・・・星春高校・・受けない?」


どうしよう、・・・でも、
行きたいよ、あたし。


行きたい、星春高校に


大河と一緒なら、頑張れるような気がするよ。



「・・・うんっ!頑張ろ!大河っ」


「おうっっ」


嬉しかった、心から。

「・・・大河、じゃあ明日ね・・・?おやすみっ」


「おやすみ、紗絢。」



それからあたしは進路用紙に

【第一希望;星春高校】

と書いた。
それが妙に嬉しくて、嬉しくて、

大河の事が、もっと愛おしくなった。
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