Dear;You
「お前さあ、」

唐突でびっくりした。

「へっ??なにっ?」

「おーまーえっ!」

「ん?あたしどおかした・・・??」


「ちゃーあんと見とけよっ!プリントっ!」



「ぅ、うん・・・見るけど?間違えたとこでしょ?」


「それもだけど・・・っ」


なんだか恥ずかしそうだった。
大河は照れると下をむくから、すぐわかる。


「なに大河ぁ」


「なんでもないっ♪」


「ぇ。」


「まあ見とけよっ♪間違えたとこっ!」


「ゎ・・・わかったぁ」



あの落書きのことは、
しまっておこう。

すきすぎてやばい、
なんて書いたノート

フルネームで、
名前を書いたノート

だいすき!!なあんて、
相合い傘を書いたノート

隅っこに、さりげなく書いたのに。
あいつにはおみとおし。

相合い傘も、告白も、
すべて・・・・すべて。




終わりのチャイム鳴ったけれど、そのまま流れ解散。


皆が鞄に荷物をしまいはじめる。


「なあ、紗絢っ」
机の中を覗きながら大河が言った。


「ぇ?なにー?」


「あのさ」


「ぇ?」


「・・・今日・・・一緒に帰らない・・・?」


「えっ///いいけどっ」


「・・・いやっ別に変な意味じゃないからっ・・・なんか急でごめんな・・・っ」






「いいよっ・・・あたし大河と帰りたいし♪」



「そっか♪じゃっ・・・行こっか!!」


「うんっ♪」
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