Dear;You
大河に手を引かれ、あたし達は人通りの少ない住宅街へ。


「・・・たい・・が?」


「ごめん急に」


「ぁッ・・・いいけど・・・っ」

「帰り・・・遅くなっちゃうとダメかなあ・・・?」

なんだか急に優しくなった大河の口調に、どきどきした。


「遅くなっても・・ちょっとなら大丈夫だよ・・・っ」

「あの・・・さあ、・・・俺」


黙って聞いているしかなかった。


もぅ・・・・
何が起きているのか・・・・




わからなかった・・・






「紗絢・・・・っ」






「きゃっ・・・・な・・なにっ!?・・・・大河あっ・・・」
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