カミレンジャーセカンド!
第一話

「なんでやねん。」


「うわっ!ブルー何の前振りもなしに、いきなりツッコミとか、斬新なスタートもいいところですよ。」


 ご存知いつもの長野県ストウ市役所カミレン基地。


 前回のラブファミ騒動も去ってからだいぶ時間がたち、平和を満喫していたカミレンジャー部隊に、突然舞い降りた公文書。


 『宇宙人を退治しなさい』


「だから、なんでやねん。」


「ブルーいいから、ツッコミを辞めてくれないと、物語が進みません。」


 相変わらず、ブルーとイエローのゴールデンコンビは健在である。


「いや、だっておかしいだろう?自衛隊が総力を結集して、勝てなかった宇宙人をどうして、俺たち五人で勝てると思うんだよ?」


 宇宙人襲来のニュースはカミレンブルーこと、青山茂も見た。


 意外に近場・・・っていうか、同じ市内だったので、遠目から見ようと車で見に行ったりもした。


 ついでに、さっそく『観光名物宇宙ワルイダーまんじゅう』も発売されていたので、買ってみた。


 とても粉っぽくて、あんこが少ない饅頭だったのを覚えている。


 っていうか、アレのどこが『宇宙』なのだろう?


「アンコの部分じゃない?」


 答えたのは、その場にいたカミレンブラックこと、黒田恵。


 青山のモトカノ、現在大学生。


 っていうか・・・こいつが大学に行っているとトコロを見たことがないのだが・・・。


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