オモイバナ
少し散りかかってる桜。
これからいつになっても散らないようにがんばるから。
俺は小さく胸の中で決意した。
君に会った公園の大きな桜の木。
しっかりと桜の木を見上げてる君の姿。
久々に見た君の後姿。
少しだけ髪が伸びてて少し悲しかった。
でも、桜に包まれた君の姿はまるで。
桜の精みたい。
って言うのは恥ずかしいから君には言わない。
こつこつと鳴らす足音。
その音が妙に響いて、君の背中が微かに揺れる。