あじゃあじゃラブリー
「ふ・・・・ふっふっふ・・・・」

「な・・・・なんで 笑うんだよ・・・・・」

「い・・・いや・・・ごめん。それじゃぁ~今日は これだけで我慢しておいてやるよ」

そう言うと あいつが 私のオデコに軽くキスをしてベッドから出て行った。

ホッとしたような・・・・残念なような・・・・複雑な気持ちだし・・・・

ベッドの中で そんな事を考えていたら バタンとドアが閉まる音。

【えっ?拒否られて帰った?】

あわてて ベッドからでて ダイニングへ行って見る。

【あ~あ・・・そりゃそうよね・・・・・】

昨日のまま テーブルに置かれた バラの花束と空になって転がってるビールの空き缶を

片付けにかかる・・・


土曜日で休みだし・・・・


天気がよさそうだから 洗濯してぇ~~~・・・・


それからぁ~~~


あっ・・・・その前に朝ごはん 朝ごはん・・・・・何にしようかな・・・


と・・・・あいつが 袋をぶら下げて入ってきた。


「腹 減ってない?俺 ぺこぺこでさ・・・・」

「買ってきたの?」

「作ってくれるつもりだったの?」

「あっ・・・・・」

「食おう。あっ・・・作れるなら 夜は あんたの手料理期待してみるけど。」

そう言いながら あいつが袋からハンバーガーを取り出した。

【作れるならって・・・・・失礼な奴だねぇ~~って・・・今夜も来るつもりかい】

「今夜も来るつもりなん?」

「いけない?来て欲しくないなら 来ないけど?」

「そういう 聞き方するわけね。」

「するよ。さて、食べたら行かなくちゃね。」

「仕事?」

「検査。」

「えっ?」

「ごちそうさま それじゃね!!」

そう言い残すと 私のはっきりした返事も聞くことなくあいつは出て行った。



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