あじゃあじゃラブリー
【おい・・・結局 どうしたいんだよ・・・・】

悶々とした気持ちのまま 時は過ぎ・・・・

気がつきゃ もう 夕方だよ・・・・

と・・・・テーブルの上に あいつが忘れたままいった携帯が鳴った。

「?!」

【おい・・・・あいつの携帯だよ・・・・でてもいいんかい?】

表示された文字を見ると『公衆電話』・・・・

【えっ???公衆電話から?】

「もし・・・もし・・・・」

「あっ!!浅香さん?俺、旬だけど。検査したけど 結果は10日程してからだってさ
 その間 行ってもやることないから 俺、行かないけど。」

【やること無いって・・・・おぬしの頭の中はそれだけかぃ・・・・】

「・・・・・・」

「もしもし?なんで 返事ないん?俺がいなくて寂しい。とか?」

「なわけなかろうが。」

「無理すんなって・・・・寂しいなら 行ってやるけど?」

「来るな!!もう2度と来なくていいから。」

「マジで?」

「マジで。」

「そっか。それじゃぁ。」

そう言うと 電話があっけなく切れた。

【えっ・・・・嘘? 切れちゃったよ・・・・マジで来ないつもり?】

そう思ったら 素直に甘えられなかった 自分が悲しくなった。

「馬鹿だよね・・・・・私・・・・」

不覚にも 涙がぼろぼろ 自分の意思とは無関係に流れた。

【えっ???涙腺が・・・・・涙腺が ぶっこわれたぁ~~~~】


馬鹿な自分を責めながら 私は ひとしきり部屋で泣いていた。


電話を切った あいつは・・・・・


そう・・・・ヨシキと落ち合っていた。























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