あじゃあじゃラブリー
「もう 飲んでも大丈夫なの?」

「ええ。」

「かんぱ~い」

2人でビールのジョッキーを重ねる。

ジョッキーの半分ほどを一気に飲むと旬がうなった。

「う~~ん うまい!!」

「昨日は あいつと 祝杯あげた?」

「いいえ。彼女 一人で盛り上がって テーブルで寝てました。」

「えっ?じゃぁ、飲んでないの??いいのかよ、俺となんて 祝杯あげてて。」

「かまいません。」

「退院していきなり ケンカか?」

「ケンカなんかしてませんよ。」

「そうか?」

「なんで ケンカしたと思うわけですか?」

「ほら・・・メールだよメール。」

そう言って ヨシキ携帯メールを差し出した。

『一緒に飲まない~~~(ノд-。)』

「あはは・・・・泣き入っちゃってるし・・・・」

「何かあったんかぁ?」

「別に?さっき 電話で 10日ほど行かないからって・・・・」

「な・・・・・10日も?仕事かぁ?」

「いいえ。検査待ちで・・・・・」

「検査って・・・・また どこか悪いんかぁ?」

「いいえ。」

「じゃぁ なんの検査?」

「エイズです」

「えっ?な・・・・」ヨシキが 思わずビールにむせた。

「だって 彼女が そう言ったんです。」

「ふ・・・・・ふふふ・・・・あいつらしいなぁ・・・」

「えっ?それじゃ ヨシキさんも エイズ検査なさったんですか?」

「へぇ?あっ・・・・いやいや・・・・・」

おしぼりで 口の周りを拭きながらヨシキが笑った。
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