あじゃあじゃラブリー
シャワーを浴びていると 人の気配・・・・

えっ???まさか・・・

振り向くとそこには あいつが立っていた。

「えっ・・・・・・」

とっさに あいつの顔めがけて 私はシャワーをあてた。

「あっ・・・・」

あいつがひるんだ隙に 逃げようとして 逆にあいつに抱きすくめられた。

「逃げるなよ・・・・」

シャワーで濡れた顔から 野性的な目が私を見つめている。

「やめてよ。」

「どうして 拒む? 俺の事嫌いかぁ?!」

「嫌いじゃないけど、こういう方法は嫌いよ。」

「避けるなよ!!」

そう言うなり あいつの唇が私の唇をふさいだ・・・・

強引なくちづけから 逃れると私は思わず あいつの頬を叩いた。

何故か 涙が止まらず 私は 風呂場から飛び出した。

寝室で 止まらない涙と悪戦苦闘していると ばたん・・・・

とドアが乱暴に閉まる音が響いた。

あいつ・・・・

怒って出て行ったのかな・・・・・

嫌いじゃないのに・・・・あいつの事好きなはずなのに・・・・

体はあいつを受け入れるどころか激しく拒んだ・・・・


なんで???


自分の心と体がばらばらで・・・・


自分の手にも負えなくて・・・・


私は 暫くの間どうしてよいのかわからなくなって泣いていた。
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