あじゃあじゃラブリー
外に出ると あっこさんと瀬川ドクターが連れ立って立っていた。


「ああ・・・」

冴えない 私の顔を見てあっこさんがさりげなく言った。

「あら・・・どうしたの?泣いてたの?」

「・・・・」

瀬川が ひまわりの花束を差し出した。

「これ・・・・」

「ありがとう・・・・」

そう言って受け取った私に瀬川が言った。

「死人が出たかと思ったよ。 玄関の前に立てかけてあってさ。」

「そういえば そうね・・・・よく 交通事故のあった現場にあるみたいに。」

「俺らが持ってきた ビールや酒も一緒においていけばよかったな。」

【勝手に 殺さないでくれる?そうでなくても ボロボロなんだし・・・】

「で・・・なんの用ですか?」

「飲みに来た」

【悪いが 今そういう心境じゃ・・・・・】

「婚約したのよ。私達。」

「ああそうですか・・・・ヴぇヴぇヴぇヴぇヴぇヴぇ~~~~???」

「素直な反応ね。」

「あ・・・・すみません・・・・あっ・・・ここじゃなんですから・・・・」

【こんな 衝撃的な事聞いちゃ・・・・まさか 玄関先で帰すわけにも
 いきません・・・・・】















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