あじゃあじゃラブリー

「ああ・・・おまえと一緒でね。」

唇をケチャップで赤くして　パスタをほおばりながらヨシキが答えた。

【は・・・・はぃ？お前と一緒って・・・・あたしは　ナポリタンはどうも･･･】

「私　ナポリタンは好きじゃないよ・・・・」

「俺が好きなんだ！！お前の事」


えっ？？？？一瞬　考えた・・・・こいつ　何言ってるん???


思わず言葉の意味を理解したとたん　口にしたアイスコーヒーを噴出した。


噴出したコーヒーがヨシキのナポリタンにかかった・・・・

なのに・・・ヨシキの奴　澄ました顔して平然と食っちゃってるよ・・・

「ご・・・ごめん・・・かかっちゃたよ。」

「平気だよ」
　
パスタの皿から顔を上げずにヨシキが答えた。

【おちょくってるのか・・・・それとも　新しい励まし方なのか・・・・】

そこへ　私のいかめんたいパスタが運ばれてきた。

私の皿をちらりと見てヨシキが言った。

「おまえも　いつも　それじゃん・・・」

「あ・・・」【言われてみれば････】

「俺と一緒で・・・とか言ってみないわけ？」

「は・・・・・」

私の噴出したアイスコーヒーのかかった　ナポリタンを完食してヨシキが
言った。

「おまえも、俺の噴出した　コーラのかかった　いかめんたい　食う？」

「い・・・・・・？！変態か・・・・」

「俺　ずっと　浅香の事　気になっていたんだぜ。」

【おい・・・・突如　何言い出す･････】

「変なもの食って　おかしくなったん？」

「ああ・・・お前の噴出した　アイスコーヒーかぶったナポリタンじゃ
　充分　変なものかもな・・・・」

「ああ・・・後で　胃薬買ってやるよ。」

「朝からの　おまえの　ため息も気になってさ・・・・」

「へっ？」

「あんなふうに　ため息つかれると　好きな男でもできたんじゃないかって・・・
　正直　ちょっと　焦って　軽く気持ち　告白してみた。」