あじゃあじゃラブリー
「あら・・・ヨシキ君 浅香さんに 始末書の書き方でもレクチャーしてるの?
 だったら パソコンの前に行って指導してあげて。彼女テンでパソコン音痴で
 ワードも使えないんだから。」

【なんだよ。少しくらい パソコン使いこなせるからって 偉そうに・・・
 イケメン兄ちゃんお目当てでパソコン教室に通ったこと私が知らないとでも思っているのかよ・・・・って・・・・これも 個人情報???】

「あの・・・課長?それって 俺が 始末書の達人のように聞こえますけど・・・」

「あら?違った?ヨシキ君からは 数通もらってるわよ。」

「えっ・・・・やだなぁ~~あれは 報告書でしょうが・・・・」

「ああ、名目上はね。」

「ぶふ・・・・名目上は・・・・って・・・・ぎゃはは・・・」

「浅香さん!!いいわね。これからは 追っかけもばれないように 仕事に
 支障をきたさない程度にやりなさいよ。」

「は~~い。 課長を見習う事にします。」

「えっ・・・・・・」

思わず 彼女がフリーズした。

ヨシキと2人で 首をすくめると あわてて逃げた。



そのころ 旬は 事務所までに 取材陣が押し寄せ四苦八苦・・・・

みんな それぞれ 朝刊の見出し写真を手に どの人間が 由真なのか

聞き出そうと必死・・・・

「おい、旬。 おまえ これじゃ 逆に彼女に会いにいけないぞ。」

「ほんとうだ。」

「でも、まぁ~~ 見事に 当事者探ししてるような顔して。彼女にも
 女優の素質があるんじゃないの?」

マネージャーが笑った。

「さっき あいつから 電話が来たんですよ。上司に呼び出され
 怒られたんですって。正直に話してよかったのに・・・・つていったら
 話したのに 馬鹿な冗談言うんじゃないって 一蹴されて 始末書だって
 嘆いてましたよ。」

「あら、お気の毒。」

「そんなもんです。さて 現場に行く時間ですがぁ???どうします?」

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