あじゃあじゃラブリー
病院に着くと いたいた・・・・

あの 失礼極まりない 受付嬢の「美由紀」さん。

私をみて 笑顔で頭を下げた。

「おかえりなさいませ。」

「ただいま・・・って 病院の受付にただいまなんて 妙な気分だわ。」

「待ってますよ~~ 拾った殿方。楽しんだようで!!あっこねーさんから
 聞きましたよぉ~♪」

「あっこねえさんって・・・昨日の良く気のきく 綺麗な人。」

「ええ。もと 男性のね。」

「えっ・・・・・・お・と・こ・・・・」

「ええ、彼女 性同一性障害だったんです。手術して 女性になって
この病院へ勤めたんです。」

「そうなんだぁ・・・・って いいのかよ・・・そんなプライベートな事
 私にばらしちゃって・・・・」

私の素朴な?質問には答えず美由紀嬢が差し出したのは 数本のDVD・・・・

「はい。これ 拾得物君らしき俳優さんの 出ていた作品のDVDです。
 芸名はね、大出 旬っていうんだけど・・・・事務所は、自分で調べてみてね。」

【それは どうも ご親切に・・・・って どうやって 調べる!!】( ̄Д ̄;;

「仮面フリーター・・・・って? なんか パロディーみたいな 特撮物ねぇ・・・・」


「なんで フリーターかって・・・彼が フリーター役だったからなんですって。
 安直なネーミングですよね。でも、結構 ちびっ子やその年代のママさん達には
 イケメン君 有名らしいですよ~ 」

【有名らしいですよ~~って・・・・その年代のママもお子チャマの知り合いも
 いないですぅ!!】

「あっこねーさんが 病室に特別につないでくれたよ~~ これ見たら
 なにか 思い出すかもね。しかし よく似てるわよ。多分 同一人物ね。
 あっこねーさん 好みだって言ってたから・・・頑張らないと とられるよ~」

「取りたきゃ 差し上げるわ・・・・・・」

「うふふ・・・想像しただけで わくわくだわ。 三角関係・・・・」

【ぐ・・・・どういう三角関係だよ・・・・勝手にわくわくしててください。】

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