あじゃあじゃラブリー
否定している私の隣へ来たのは 救急隊員。

警察へ通報と同時に救急車も手配かぃ・・・・慣れてるねぇ~・・・

「まぁ・・・詳しい事情は 署で聴くから。」

「へっ・・・・ぇ?」

私の腕をひっぱった 警察官に救急隊員が言った。

「吐血してますね・・・・」

「えっ?」

「だから、この 馬鹿 胃潰瘍なのに 病院抜け出してここへきて
 私の生ビール飲んだんです!!飲んだとたん これなんです!!」

「吐血っていえば、この前 署でも・・・・」

「その 続きです。」

ため息まじりに 答えた私をみて おもわりさん 少々気の毒そうに言った。

「面倒な拾得物ですね・・・・」

「すみません、意識レベルも低いので 早急に病院へ搬送する必要がありますね。
 そちらさん お連れさん?」

【まただよ・・・・】

救急隊員に促されて おまわりさんが答えた。

「彼女の連れです。どこの病院からの脱走犯か 彼女がわかっているから・・・」

「はいはい・・・それじゃ 西鶴中央内科クリニックへ搬送してください。
 今頃 大騒ぎになっているんじゃないですか?」

「しかし・・・吐血するような患者さんとなんで 居酒屋になんて・・・・」

【私が連れてきたわけじゃないわい】

そう思いながら 思わず 謝っていた・・・・

「はい・・・すみません。」

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