あじゃあじゃラブリー
「でも、メインの兄ちゃんは?」

「海外出張中です・・・・」

「ふっ・・・・できすぎてる話です・・・・」

分娩室から 元気な産声・・・・

タイミングよく助産婦さんが 顔を出して言った。

「お父さん!!かわいい女のお子さんですよ。おめでとうございます。」

「あ・・・ありがとうございます。」

そう答えながら 困惑した表情をヨシキが私にむけた。

「おめでとう!!お父さん!!」

「だ・・・だから 違うって・・・・」

動揺して ヨシキのやつ アタフタ・・・・

「はいはい。お父さんの代役 ごくろ~さん」

そう言って ヨシキの肩をぽんぽん。(*;_・)"ヾ(・_・*)ヨシヨシ♪


そんなやり取りを 離れた所から 旬の奴が見てたとは 私は気がつかなかった。


ヨシキと私があいつの目には 「恋人」に見えたようだ・・・

産婦人科の廊下でじゃれあってる男と女・・・・

これみて なんで 旬は「恋人」と思ったのか・・・・

芸術家のセンスって奴は 芸術のセンスがない凡人な私には理解できない。



それから 2ヶ月ほど 私はあいつの顔を見に病院へ行く事は無かった。


ちょっと ならした イケメン俳優だったかもしれないけど、

だから何・・・


私にとって見たら ただの 通りすがりの男・・・・

会わなくて寂しいとか 恋しいなんて感情なんて ぜんぜん・・・


むしろ 忘れていたくらい・・・・



















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