あじゃあじゃラブリー
そんな ある日 あっこねーさんから電話が・・・・・


「もしも~~し!!」

「受付に預借り物があるのよ。取りに来て。」

「あ・・・あいつはどうしました?」

「どうしましたって・・・2ヶ月もすぎてるのよ。とうに退院していったわよ。」

「そうですかぁ・・・じゃぁ、行きます。」

「じゃぁ・・・って 避けていたの?」

「な・・・わけじゃ・・・・ないですがぁ~・・・・
 結構 激しくハンストしてたみたいだから・・・くたばったかなぁ~~とか」

「ああ・・・それなんだけど、 あの後、ドクターが驚く程よく食べてね・・・
 まるで 冬眠前の熊かよって・・・・陰口叩かれていたわ。」


「あはは・・・じゃぁ、今頃 冬眠してるかもしれませんね。」

「で・・・いつ 取りに来てくれる? 生物なの・・・」

「な・・・・生物ですか??今更何ですか お花とか・・・・」

「まぁ・・・・そんなところかな・・・・」

「花なら ナースステーションに飾ってくれればいいですよ。」

「頂き物禁止されているのよ・・・・」

「えっ?花もですか???私の母が以前 入院していた病院は
 花だけはOKだったんだけどな・・・・ほら・・・患者さんによっては
 沢山 お見舞いでいただきすぎちゃったりで、困ってって言う人も
 いるだろうからって・・・・」

「家は アレルギー科があるからね・・・花粉でアレルギーになってしまう
 患者さんのために 観葉植物以外は駄目なんですよ。」

「ということは・・・・花粉つき???」

「と・・・いうことになりますかね・・・・」

「なんだかなぁ~~・・・」

「面倒くさそうね・・・あっ 宅配便でおくりましょうか・・・」

「送料かかったら 悪いです・・・・」

「それくらい 私が自腹切るわよ。じゃぁ、住所教えて!」

そう言って あっこねーさんが 豪快に笑った。




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