あじゃあじゃラブリー
「あ・・・当たり前でしょ??」

「そうですか・・・じゃぁ・・・付き合いませんか?俺 どうしても食べたいんです。」

「仕方ないなぁ~」

 無理して付き合うよな顔をしてのれんをくぐる・・・が・・・

 ここ・・・顔見知りのラーメン屋だったんだわ・・・・・

 オヤジさんが私の顔を見るなり 大声でがなった。

「ああ アサちゃん!! いつもの大盛りだね~~~!!」

【あちゃぁ・・・・・2番煎じとも言えないよ・・・・】

隣であいつがさりげなく言った。

「おやじさん 俺にも 中華大盛りで。」

「はいよ~!!」

活きのいい返事をして 麺を茹ではじめた オヤジの目先にあったテレビに

あいつのドアップが・・・・

横目であいつをみる・・・

動揺するでもなく 普通にテレビを見ている。

【へぇ~~ 堂々としたもんだねぇ~】

感心しているそばで テレビを見た親父が すっとんきょな声を上げた。

「あれ・・・・にいちゃんかぃ?」

【なんて 答えるんだ??? 】

興味津々でロバの耳・・・・

「似てますねぇ~~~!!」

【ぐっ・・・似・・・にてますねぇときたかぁ~~~??】

「そっくりさんかぁ~。だよなぁ~~・・・明日から始まるドラマだもんなぁ・・・
 普通は 収録中だろうなぁ・・・・」

ラーメンを作る手を休めずにオヤジが少しがっかりしたように言った。














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