あじゃあじゃラブリー
「あっ・・・・先客がいれば・・・悪いから いいや・・・また 今度・・・」

そう言って 引き返そうとした 旬を今度は私が 引きとめた。

「どうして? 泥酔して 寝てるから・・・・大丈夫だよ。」

「うん・・・いいや・・・それじゃ・・・・」

少し 寂しげなまなざしであいつが 私を見ると背を向け
軽く手を振りながら去っていった。

【なんだよ・・・・あ~あ~・・・私 一人で ヨシキのお子守かぃ・・・・】

ため息混じりに家に入り、泥酔して寝ているヨシキのいびきと寝顔を

酒のさかなに一人飲み始めた。


気になった・・・・

あいつの寂しげなまなざしが・・・・

なんの相談にのってほしかったんだ?

なんで ヨシキが寝てるのを見て 帰ったんだ?

えっ???もしかして ヨシキを 私の男と思った????

ありえない・・・・ありえないよね・・・・

とりとめもないことを考えながら飲んでいたら チャイムがなった・・・

おい・・・深夜だよ・・・

誰だよ・・・

ドアの覗き窓から外を覗く・・・・

【えっ???大出 旬? しかも あれまぁ・・・・・酔ってませんか?】

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