あじゃあじゃラブリー
「いい女でしょ? 狙ってるんです。今。」

コラコラ・・・また そんなコメントを・・・・

「手が早いことで 有名ですからね。大出さんは!!気をつけてくださいよ。」

受付の娘が私を見て言った。

「うふふ・・・奥様キラーって奴ですもんね。」

【こういう コメント返しには 私強いんだわ。】

「奥様キラーって・・・・俺も男ですからね・・・まぁ、若いギャルもいいけど
 熟女もOKですよ。」

「おい!!私が 熟女かよ・・・・」

「えっ?お友達は 既婚者?」

「独身だよ。独身!! 俺、こう見えても硬派だからね。 人妻には手を出しません。」

「あれ? 女とみたら 端からOKだと思っていたよ。 さて かえろ!!」

これ以上 この娘の前で話こんでいたら・・・誤解されるようなボロが出そうだよ。

「帰るんですか? 次の出番までに まだ 時間が少しあるし 俺、今日は
 女のところから直行してきたんで、朝飯も食って無いんですよ。そこで
 コーヒーでもいっぱい・・・・携帯届けてくれたお礼に・・・」

「ええ??ショック~~大出さん 女性の部屋から ご出勤なんですかぁ~~
 でも、朝食も食べさせてもらってないんですか?ひどい女ですねぇ~
 ちゃんと 付き合う相手は選んだ方がいいですよ。」

「今度 さっこちゃんの所に 泊めてもらおうか?そしたら 美味しい朝食
 ご馳走してくれる?」

【この 受付の娘 さっこちゃんっていうんだ・・・ふ==ん】

「大出さんの 彼女にしてくれるなら いくらでも!!」

【おおぉぉ 目がハートしてるよ。そりゃ そうだ これだけの美形に
 優しくされたら・・・女は イチコロだろうよ。】

二人のあほらしいやり取りを軽く交わして私は 出口に向かって歩き出した。

「あっ!!それじゃね。」

あいつが 受付の娘にそう言って 外に出た私の後を追ってきた。

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