あじゃあじゃラブリー
「ラーメン屋のオヤジさんが言ってたでしょ?あなた 旬の知り合いだって。」

「私が・・・・ですか?」

【こうなったら おとぼけ作戦だわ】

「そうよ。」

「人違いじゃ・・・・」

「とぼけても駄目よ。」

「他人の空似だって!!」

「隠す事無いでしょ?」

「あのさ、ラーメン屋のオヤジに何言われてきたか知らないけど、私 大出 旬なんて
 知らないから!!」

「俺は知ってるよ~~」

その声に振り向いたおっかけさんの表情がとろけた。 

「旬~~~!!」

女の声を無視して  あいつが私の向かいに座り込んだ。


それにつられて 女も座り込んだ。

私の食べてるランチを覗き込んで 旬が女に言った。

「俺にも同じものを。」

そういわれて おっかけさんは いそいそ カウンターのマスターに注文をしにいった

「ちょっと!!なんでここが・・・」

「だって・・・ここ ドラマの収録現場の近所なんだもん。いつもランチはここ。」

「いっ・・・・・」

「だから いたんだろ?おっかけさん。」

うそ・・・・

ほとほと 自分のおばかさんかげんにため息がでたし・・・・
< 58 / 150 >

この作品をシェア

pagetop