あじゃあじゃラブリー
ナースステーションを覗いて 失礼極まりない受付嬢を探していると


これまた 感じのいい 受付嬢が私を見つけてやってきた。


「なにか・・・・」

「あっ・・・あの、早朝 受付してた 若い・・・」

「ああ・・・美由紀ちゃんね・・・彼女なら 帰りましたよ。夜だけなんです」

「えっ?毎日?」

「ここの 病院の姪っ子さんなんです。1週間に2~3日。お手伝いしてくれてるんです。夜はどうしても 人手不足になるんで・・・助かっています。昼間は モデルの仕事してますが・・・急用かしら・・・・」

「ここの 職員じゃないんですか・・・・」

「ええ、あっ・・・でも、ちゃんと 医療事務の資格はとっていますよ。」

【へぇ・・・・失礼極まりない 態度取る割には 結構いい奴何ジャン・・・】

「あっ・・・いえ・・・で? 今度はいつ・・・・」

「あさってかな・・・・シフトみないと 正確にはわからないんだけど・・・
 見てきましょうか?」

【えっ・・・・あ・・・・あさってって・・・・それまで 私にあいつの
 面倒みろってかぁ~~~???!!】


とたんに 頭真っ白・・・・


そんな私をみて 彼女が言った。




「あ・・・もしかして 303号室の患者さんの 付添い人さん?」

「あ・・・・そうみたいで・・・」

私の返事に 彼女が笑いながら答えた。

「そうみたいで・・・・って・・?で・・・住所やお名前は・・・・」

「それが・・・・覚えてないみたいなんです・・・・・」

「えっ?・・・記憶障害?で・・・今彼は?」

「一人で病室にいますが・・・」

と・・・彼女の顔が険しくなった。

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