あじゃあじゃラブリー
私の言葉にあいつが寂しそうに微笑んだ。

「ねぇ・・・」

「うん?」

「病気治さなくちゃ・・・・」

「どうして?」

「あんたの事 応援している人達のために・・・・」

「別に 応援して欲しいなんて頼んでないし・・・・」

「そんな 言い草ないでしょ? さっき あんたをショック状態から救おうと
 沢山のスタッフが 採血したの見たよ。あんた それで生き返ったんでしょ?」

「別に 無理して生きようだなんておもってないさ。」

「また そんなこといってるの?」

「俺の母親はさ、愛する男を5歳だった俺が殺したと思って・・・そして
 その男から虐待されていた俺が 今度は自分に復讐すると思い込んで
 死んでいったんだぜ・・・・るみなはさ、俺の子供を自分が育てる事を放棄したら
 生まれる権利なんてないとほざいた挙句 俺をストーカーにしたててまで
 自己正当化して 新しい男と結婚した・・・・・

 俺の新しい母親になる決意をしたおばさんは 愛する旦那と別れて
 愛する娘とも別れて俺の母親になるために努力して まだ 生きられるのに・・・
 っていうような 年齢で逝った・・・・・

 俺に「愛情」でかかわろうとしたら ろくなことない。生まれる権利が
 ある 命まで 俺とかかわったばかりに・・・・でも・・・あんたに
 出会って もう一度って・・・・思ったんだけどね・・・・
 あんたとならって・・・・でも、今度は このざまだよ。
 でも、良かったよ・・・・あんたが不幸になるいじゃなくてさ・・・・

 このままでいい・・・・これで 俺が終われば すべて終わるんだよ

 たぶん・・・・・」

「その 話、あっこねーさんから聴いたよ・・・・」

「俺の口から 話したのは あんたが 初めてだよ・・・・・」

「私と幸せになればいいじゃん。」

「えっ?」

 あいつが 私を見つめた。

 
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