あじゃあじゃラブリー
「あ・・・そうだっけ?」

 思いも寄らない自分の反応と あいつの そつない突っ込みに思わず戸惑った。

「行こう。ロビー」


ロビーで ドリンクの入った紙コップを手に あいつが 憂いにみちたまなざしで
ため息をついた。

その 美しい横顔にどきっとした・・・・

【やっぱり 俳優さんやるだけあって 綺麗な横顔してるよね・・・・】

「ねぇ・・・」

「うん?」

「どうやって ヨシキの連絡とったの?」

「簡単じゃん・・・あっこさんに あんたの職場を聞いた・・・
 電話したら ヨシキさんがでた。なんとなく 直感で 会ってみたいって
 言ってみただけだよ。」

「ヨシキのこと 知ってたわけじゃ・・・・知ってたよ・・・あの日の
 先客だろ?部屋で寝てた。」

「ああ・・・・」

「あんたの 性格から 単なるお友達なら 異性は部屋に上げないと思ったから
 ・・・・」

「じゃ・・・あんたも?」

「えっ?」

「あんたなんて 私の未使用のバスローブまで使ったじゃん。」

「それは・・・」

「ヨシキもあんたと同じ。泥酔男だったの。玄関先で寝込まれて ほって置けます?
 一応 世間の目だって気にしますが・・・・」

「面目ない・・・・」

「ほんとだよ・・・・その 泥酔男達が 二人で何を語ろうと思ったわけ?」
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