あじゃあじゃラブリー
「そうですね・・・その程度のものなのかもしれません。」

振り返りもせずに あいつがそういった。

「ちょっと!!男二人!!勝手に 二人だけの世界で暴走しないでくれる? 
 私の気持ちはどうなのよ!! ドクター!!仮にも あんたの患者なんでしょ?
 患者 殺すような台詞はいてどうするよ!!」

私の 気迫にあいつとドクターがそれぞれの思いの中でフリーズした。

 【旬:えっ・・・・】
 
 【ドクター:なんて 女だ。。。】

「もう いいでしょ?殺されないうちに 病室へ戻るよ!!」

自分の気持ちに正直に向き合えば・・・・

そう・・・・今は 少なくとも 私の気持ちは大出 旬にある。


同情なのか・・・・


愛情なのか・・・・


自分でも区別できない・・・・判断できないけど・・・・・


それでいいじゃん。

その気持ちがどちらに 転ぼうが 私は私の素直な気持ちに従うだけ。


もう一度 あいつの腕を支えて歩き出す・・・


病室に戻り あいつをベッドに横たわらせた。

「ねぇ・・・・1つ聴いていい?」

「何?」

「川瀬ドクターにも 交際申し込まれたの?」

「あのドクター、川瀬って言うんだ。」

「知らなかったの?」

「知らなかったよ。」

「担がれたの?俺・・・・」

「じゃない?」
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