あじゃあじゃラブリー

「まっ・・・今のままだと　５年の長期生存率は３０％ってところかね。」

「治す方法があると？」

「無いとは　いわないが・・・・」

「もったいぶった言い方ですね。俺が完治したら　まずいですか？」

「好きだね～　そういう　挑発的な言い方。」

「・・・・」

「骨髄移植。」

「えっ？それって　１５歳位までの患者限定の治療じゃ・・・」

「そうもいわれてるな。ただ　君の場合　血液の相性がかなりいい　ドナーがいてね。
　そのドナーが　もし　骨髄移植に同意してくれれば　かなりの確率で　治る
　可能性はあけどね。どうする？」

「お願いしてください・・・・いえ・・・俺がじかにお願いしてもいい。」

「わかった。でも、ドナーには　会えない。」

「えっ？」

「アンチ　大出　旬なんだそうだ。」そう言って　瀬川が笑った。

「ふ・・・アンチですか・・・それじゃ・・・むずかしいんじゃ・・・・」

「それが　許可はとってあるんだな」

「えっ？？？？」

「１つだけ聴いていいか？」

「手術が成功したら　浅香　由真は諦められるか？」

「それ・・・どういう　意味ですか？」

「愛情と生命・・・究極の選択。」

「両方諦めたくないから　なんでもするって　決めたんですけどね・・・」

「ふ･･･意外と欲張りな男なんだな。」