あじゃあじゃラブリー
「今まで いいことあまり無かったですからね・・・・」

「手術が成功したら、いいことがあるとでも?」

「そんな人生にしたいだけですよ。」

「なるほどね・・・・」

そういいながら 瀬川が出て行った。





家へ帰ってきても 私の頭の中はなぜか あいつの事でいっぱいだった・・・・

今まで こんな風に 心が切なくなるような感情を持って男を見た事があっただろうか

初めての感情に 戸惑いを感じた。

携帯が 話しかけてきた。「デンワダヨ~~~~」

出ると・・・あの、わけのわからない ドクター瀬川からだった。

「もしもし・・・」

「ああ、由真さん? ご希望通り イケメン俳優君 手術する気にさせたよ。」

「えっ・・・マジっすか?」

「当たり前じゃないか。君との甘い生活が待っているかもしれないんだからね。
 必死に説得したよ。」

【甘い生活って どんな生活だよ・・・・】

「もしもし・・・失礼ですが・・・甘い生活って・・・・どんな生活?」

「毎日菓子食って・・・・って・・」

「それは 甘いわ。」

「なわけなかろうが!!」

「ないでしょうね。」

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