あじゃあじゃラブリー
検査の間にも あいつは何度か 危険にさらされていた。
止まらない鼻血・・・・出血しやすくなった歯茎・・・・酷くなる貧血・・・
見舞いながら 何度ももう少しだからね・・・
がんばって・・・そう励ましてきた。
そんなある日 輸血を受けながら あいつが私に聞いた。
「彼とは どうなったの?」
「彼って・・・・」
「正確に言えば 彼ら・・・・」
「ああ・・どうなったかね。あんたの尻ばかり追っかけていたからね・・・
誤解されたまま ついでに諦めたかね。」
「俺の病気治ると思って こうして毎日 来てくれてるの?
それとも、 いつどうなるかわからない俺に 同情してきてくれてるのか?」
「う~~ん どっちだろうね。でも 移植待ってるんでしょ?ドナーがいるって
瀬川のドクターから聞いてるけど?」
「うん・・・検査中らしいよ。瀬川ドクターは 相性のいい血液の人がいて・・・
なんて言っていたけどね・・・・あくまで ドクターの推測だし・・・確定じゃない
からね・・・・」
「そうか。」
【こんなに弱気になっててかわいそう・・・でも、ドナーが
私だなんて 言えないよね・・・こいつ、ドナーも大変だってことを先日も
パソコンを覗いて調べていたようだし・・・・】
「移植が成功しても、かなり 拒絶反応も酷いらしいし・・・正直
ドナーになってくれる人を危険な目に合わせながら 自分が移植を受けるの
迷ってるよ・・・・・」
「それにに負けるとでも?」
「それで 命を落とす患者もいるって・・・・」
「こわい?」
「ああ・・・・一人じゃ超えられるかな・・・・自信ないんだ」
「私がついてるでしょ?」
「同情で?」
「同情が愛情に変わる事もあるかもよ・・・」
【すでに 半分変わってきてるのかもしれない・・・・・愛情がなければ
あの検査は受けられない・・・・・】
止まらない鼻血・・・・出血しやすくなった歯茎・・・・酷くなる貧血・・・
見舞いながら 何度ももう少しだからね・・・
がんばって・・・そう励ましてきた。
そんなある日 輸血を受けながら あいつが私に聞いた。
「彼とは どうなったの?」
「彼って・・・・」
「正確に言えば 彼ら・・・・」
「ああ・・どうなったかね。あんたの尻ばかり追っかけていたからね・・・
誤解されたまま ついでに諦めたかね。」
「俺の病気治ると思って こうして毎日 来てくれてるの?
それとも、 いつどうなるかわからない俺に 同情してきてくれてるのか?」
「う~~ん どっちだろうね。でも 移植待ってるんでしょ?ドナーがいるって
瀬川のドクターから聞いてるけど?」
「うん・・・検査中らしいよ。瀬川ドクターは 相性のいい血液の人がいて・・・
なんて言っていたけどね・・・・あくまで ドクターの推測だし・・・確定じゃない
からね・・・・」
「そうか。」
【こんなに弱気になっててかわいそう・・・でも、ドナーが
私だなんて 言えないよね・・・こいつ、ドナーも大変だってことを先日も
パソコンを覗いて調べていたようだし・・・・】
「移植が成功しても、かなり 拒絶反応も酷いらしいし・・・正直
ドナーになってくれる人を危険な目に合わせながら 自分が移植を受けるの
迷ってるよ・・・・・」
「それにに負けるとでも?」
「それで 命を落とす患者もいるって・・・・」
「こわい?」
「ああ・・・・一人じゃ超えられるかな・・・・自信ないんだ」
「私がついてるでしょ?」
「同情で?」
「同情が愛情に変わる事もあるかもよ・・・」
【すでに 半分変わってきてるのかもしれない・・・・・愛情がなければ
あの検査は受けられない・・・・・】