あじゃあじゃラブリー
「ね・・・・ねぇ・・・あ・・・あのさ・・・浅香さん?」

「えっ?」

「俺としては 最高に この状況はうれしいんだけど・・・・」

あいつに言われて 思わず我に返った・・・・

【な・・・・何たる事・・・・・私としたことが・・・・・不覚にも
 奴に抱きついて ご・・・・号泣してしまうとは・・・・・】

少々 罰の悪さを感じつつ私は 彼から離れた。

穏やかな笑顔をあいつが私にむけた。

「ありがとう・・・・」

「えっ・・・・あの・・・私は なにも・・・・・」

「骨髄の提供者・・・・あんただろ?」

【えっ???まさか 瀬川ドクターがしゃべった?いや・・・・はったりかも・・・ 
 とりあえず とぼけておこう】

「私が?まさか~!!」

「違うの?」

「なんで 私だと 思うわけ。」

「なんとなく・・・・」

「それは 願望だったりするわけ?私のような 品質のおよろしい 美女から
 骨髄が提供されてればいいなという・・・・」

「あ~品質面でいったら 申し分ないかもね。」

「私の 骨髄は ちょっとや そっとの方には 適合しませんの。
 なにぶん 最高級品ですゆえ。」

「ぷ・・・・っ」

あいつが私の言葉に思わず噴出した。

「ちょ・・・・ちょっと、笑う所?」

「ごめん・・・・今の台詞でなぜか 中華料理の高級食材を想像した
 自分に受けただけだから・・・・」

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