私があなたであなたが私!?
「はぁ…」
私は下を向きながら
大きなため息をした。
私も…変わりたい。
高校に行ったら、じゃなくて
今を楽しく過ごしたい。
たった一回の
中学生活なんだから…
―――とかカッコいいことを
言っても状況は変わらない。
マンガの主人公
じゃあるまいし…
分かってるんだけど
いろいろと夢を見るのですよ…
カッコいい王子様の登場なんて
あったら
なんかストーリー的に
私、輝けそうな気が
するんだけどなぁ。
気のせい?
でしょうね…
「ん?」
私は道の端っこにある
神社を見て目を疑った。