私があなたであなたが私!?




「はぁ…」



私は下を向きながら
大きなため息をした。



私も…変わりたい。



高校に行ったら、じゃなくて
今を楽しく過ごしたい。



たった一回の
中学生活なんだから…





















―――とかカッコいいことを
言っても状況は変わらない。



マンガの主人公
じゃあるまいし…



分かってるんだけど
いろいろと夢を見るのですよ…



カッコいい王子様の登場なんて
あったら
なんかストーリー的に
私、輝けそうな気が
するんだけどなぁ。



気のせい?



でしょうね…



「ん?」



私は道の端っこにある
神社を見て目を疑った。
< 10 / 221 >

この作品をシェア

pagetop