私があなたであなたが私!?




「あ、そう言えばだけど!放課後は元の姿に戻そうよ」



優さんは突然こちらを向いて言った。



ん?なんでだろ。



「何かあるんですか?」



そう言うと優さんはうーんとうなだれると、あははっとぎこちない笑顔をして言った。



「薫はああ言ってたけど、やっぱり薫だけにバイト任せるなんてやっぱ出来ないなって思って…。千夏には迷惑かけらんないから放課後だけでも入れ替わって欲しいの。だめかな?」



――そっか。



薫さんも優さんも本当にお互いの事、考えてるんだなぁ。



すごくいい兄妹。



単純に憧れてしまう。



自分には兄妹なんていないから。



「はい、いいですよ」



でも…



「その代わり私にもバイトのお手伝いさせて下さい!」
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