私があなたであなたが私!?
「え…?」
優さんは目を見開いた。
全く予想外の事を私は言ったらしい。
でも、私だって優さんや薫さんの役に立ちたい!
「給料とかそういうのは構わないんです!ただ私も少しでもお手伝いをと思いまして…」
だんだんなんだか恥ずかしくなってきて、顔が多分赤い。
優さんはそんな私を見て、とても温かい笑顔をした。
「ありがと。でもあたしは店長じゃないから言えないな」
―――そうだったー!!
私は何を焦って…
お店の人にも許可をもらわないと!
「あれ…?ていう事はいいんですか?」
私はハッとしたように顔を見上げた。
「うん…。そんなに言ってくれてあたしも嬉しいし。でも本当にいいの?」
「もちろんです!」
少しでも優さんの役に立ちたい。そう思った。
出会ってまだ二週間も経ってないのに、なんだか凄く心の底から信頼出来た。
こんな事は小学校以来だと思った。