私があなたであなたが私!?




許せないわ!



一番は瑠璃なのに〜!



まあいいわ。



この試合で私の実力を見せつけてあげるわよ。



「じゃ、まずはAチームから」



先生がそう言うと、双方のAチームは前へ出た。



あら、さっそく瑠璃の出番♪



それにしてもあいつと同じチームだなんて…。



ついてるわね。



ちらっと横目で柊を見ると、心なしか顔が強ばってるような…。



そうか!瑠璃と同じチームだから緊張してるのね♪



意外と謙虚なとこあるじゃない。



そうよ、瑠璃の邪魔はしないでね〜。



「大丈夫?柊さん」



そんな事を考えながらこんな事を言えるのは世界で瑠璃だけね♪



ライバルに対しても気遣うこの優しいさ…



優しい!

優しすぎるー!!



「はい!!大丈夫です!」



そう言ってなぜか敬語で答えた柊 優に



「頑張ろうね♪」


と笑顔で笑った。
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